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自走型チーム研修とは?目的・進め方・成功のポイントを解説

自走型チーム研修は、チームのメンバーが目的と判断基準を共有し、上司の指示を待たずに考えて動ける状態をつくるための研修です。一人ひとりの意識だけでなく、管理職の任せ方やチーム内の対話の質まで扱う点に特徴があります。

変化の速い環境では、すべての判断を管理職が担うチームほど動きが遅くなります。メンバーが自分たちで課題を見つけ、話し合って決め、振り返りながら改善できるチームは、管理職の負担を減らしながら成果も出しやすくなります。

本記事では、自走型チーム研修の目的や身につく力、進め方、導入時に直面しやすい課題、外部研修会社を活用するメリットまでをまとめました。

自走型チーム研修に
おすすめの会社を紹介

「自走型チーム研修」と検索して表示された上位10サイトの中から、公式サイトで自走型チーム・自律型組織づくりに関する研修を提供していることが確認できた会社を掲載しています。(2026年9月29日時点)

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オーセンティックワークス(マネジメント・シフト プログラム)

オーセンティックワークス_公式サイトキャプチャ
引用元:オーセンティックワークス公式サイト
(https://www.authentic-a.com/seminar07)

「やり方」だけでなく「あり方」から、管理職のマネジメントを変える

部下に任せる、目的を共有する、1on1で対話するといったマネジメントの「やり方」は、多くの管理職がすでに学んでいます。それでも現場が変わらないのは、頭で分かっていることを日々実践し続けるのが難しいからです。

マネジメント・シフト プログラムは、管理職が自分の中にある凝り固まった考え方に気づき、「あり方」から変わっていくことを重視した管理職育成プログラムです。U理論や成人発達理論をベースに、管理職の意識の変化を行動の変化につなげ、自律自走型のチームをつくるマネジャーを育成します。

変化を元に戻す「引き戻し構造」に向き合い、日常の実践で定着させる

研修で気づきを得ても、職場に戻ると元のやり方に戻ってしまう。同プログラムでは、こうした変革を難しくする「引き戻し構造」を扱い、ダブルループラーニングを通じて自分の固定観念に気づくプロセスを組み込んでいます。

研修の場だけで完結させず、日常のマネジメント場面で振り返りを繰り返し、振り返る力そのものを鍛えていく設計です。仕事を部下に任せきれずに抱え込んでしまう管理職が多い、リモートワークの広がりでチームの自律性が問われているといった課題を持つ企業に適したプログラムです。

公式HPで研修の内容を詳しく見る

かんき出版(自走式組織®構築プログラム)

かんき出版のHRソリューション事業部が提供する、リーダー社員や次期リーダー候補を対象としたプログラムです。「リーダーが指示しなくてもメンバーが主体的に動く組織」を目指し、経営理念・ビジョンの理解、経営幹部の役割とメンタリング・マネジメント、戦略マップの策定、メンタリングによる部下育成などを全6回で学びます。参加者全員で戦略マップを作成するワークを通じて組織の方向性をそろえ、一体感を醸成する構成です。最終回には修了プレゼンテーションを行い、個人の実践方針まで落とし込みます。

トゥルーチームコンサルティング(自走式組織®5つの成長法則セミナー)

経営者や経営幹部を対象に、自走式組織®をつくるための考え方と手順を紹介するセミナーです。「顧客視点への意識向上」「数字の意味の理解」「価値観の統一」「育成環境づくり」「仕組みの継続運営」という5つの成長法則を解説します。そのうえで、方針・理念・浸透・習慣・育成・運営の6ステップで組織を構築する手順を学びます。セミナーのほか、個別コンサルティングや合宿研修プログラムも提供しており、理念の浸透から評価・会議体の仕組みづくりまで一貫して取り組みたい企業に向いています。

レアリゼ(自律型〈自走する〉組織を創る管理職セミナー)

自社での研修実施を検討している経営者や人事・教育担当者に向けて、自律型組織への転換の考え方を紹介するオンラインセミナーです。イノベーションを起こす自律型組織の特徴、自律型人材の育て方、外的コントロールの問題点、管理職自身が変わるためのポイントなどを扱います。同社はオーダーメイド研修を提供しており、セミナーで得た視点をもとに、自社の課題に合わせた管理職研修を検討できます。

グロービス(自律型人材育成研修)

「自社にとっての自律型人材」の定義から支援し、仕事の意義を理解して主体的に行動し、成果を出す人材の育成を目指す研修です。リーダーシップ、クリティカル・シンキング、課題設定力、権限委譲とマネジメントなどのテーマを扱い、講師派遣型の集合研修、公開講座、eラーニングを組み合わせて設計できます。研修だけでなく、人材配置や評価制度との整合性まで含めて、自律的に動ける組織風土づくりを考えたい企業に適しています。

自走型チーム研修とは

指示がなくても動けるチームをつくる研修

自走型チーム研修とは、チームのメンバーが目的を理解し、自分たちで考え、話し合い、行動できる状態をつくるための研修です。

ここでいう自走型チームは、指示がなくても好き勝手に動くチームではありません。チームとして目指す方向と判断の基準が共有されているからこそ、一人ひとりが状況に応じて動けるチームです。

そのため研修では、メンバー個人の主体性だけでなく、管理職の任せ方、チーム内の対話、目標の共有の仕方までを一体で扱います。

当事者意識向上研修との違い

自走型チーム研修と近いテーマに「当事者意識向上研修」があります。当事者意識向上研修は、社員一人ひとりが課題を自分ごととして捉える意識を育てることに重点を置いています。

一方で自走型チーム研修は、個人の意識を土台にしながら、チームとして目的をそろえ、役割を分担し、振り返りながら改善していく「チームの仕組みと関係性」まで扱う点が異なります。

メンバー一人ひとりの意識は高いのにチームとしてうまく動けていない場合は、自走型チーム研修の考え方が合っているといえます。

自走型チーム研修が
必要とされる理由

変化の速さに指示が追いつかないから

市場や顧客の変化が速い環境では、現場で起きたことを管理職に報告し、判断を待ってから動くやり方では対応が遅れがちです。

現場に近いメンバーが状況を見て判断できれば、顧客への対応や業務改善のスピードは大きく変わります。チームとして判断の基準がそろっていることが、スピードと品質を両立させる前提になります。

管理職に仕事と判断が集中しているから

プレイングマネジャーとして自分の業務を抱えながら、部下の判断もすべて引き受けている管理職は少なくありません。

任せられない状態が続くと、管理職は疲弊し、メンバーは指示を待つ姿勢を強めるという悪循環が起こります。自走型チーム研修は、この循環を断ち切るために、任せ方と任され方の両方を見直すきっかけになります。

リモートワークで「任せ方」が問われるから

リモートワークやハイブリッドワークでは、管理職がメンバーの様子を常に把握することはできません。

細かく指示や確認をするマネジメントは、対面のとき以上に負担が大きくなり、チームの生産性も下がりやすくなります。離れていても同じ目的に向かって動けるチームをつくることが、働き方が多様になった組織の課題になっています。

自走型チーム研修で
身につくこと

目的と判断基準をチームで共有する力

自走するチームの土台は、「何のために、何を目指しているのか」がメンバー全員に共有されていることです。

研修では、チームの目的や目指す状態を言葉にし、日々の判断に使える基準へと落とし込む方法を学びます。目的がそろうことで、メンバーは指示を待たずに「この場面ではどうするべきか」を考えられるようになります。

任せる・任される関係をつくる力

管理職には、仕事を丸投げするのではなく、期待する成果や任せる範囲を明確にしたうえで委ねる力が求められます。

メンバーには、任された仕事の進め方を自ら考え、必要なときに相談や提案ができる力が求められます。研修ではこの両方の役割を扱い、任せる側と任される側の信頼関係をつくっていきます。

対話で課題を見つけ、学び続ける力

自走するチームは、うまくいかないことも含めて率直に話し合い、試しては振り返るサイクルを回しています。

ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授は、こうした協働のあり方を「チーミング」と呼び、率直に意見を言うこと、協力し合うこと、何度も試すこと、結果を振り返ることの重要性を指摘しています。研修では、会議や1on1の場で本音を出し合い、学びを次の行動につなげる対話の進め方を身につけます。

自走型チーム研修の成功事例

チームで対話して意思決定する組織へ転換

自走型チーム研修の成功事例
引用元:オーセンティックワークス公式サイト
(https://www.authentic-a.com/sound-coach-basic)

医療・介護分野のキャリア支援サービスなどを展開する株式会社エス・エム・エスでは、地域ごとに異なる人材不足の課題に応えていくうえで、中央集権型の意思決定には限界があると感じていました。そこで2022年11月、人材育成やキャリア開発に関わる担当者約20名を対象に、対話カード「SOUNDカード」を用いたチームづくりの手法を学ぶ「SOUNDコーチ養成講座」を社内で実施しています。

受講者が中心となって社内で対話セッションを広げるうちに、会議の多くがタスク中心の話し合いにとどまり、本当の意味での対話ができていなかったことに気づいたといいます。心理的安全性が高まるにつれてメンバーの自主的な行動が増え、チームで共有した目指す状態をもとに、リーダーがメンバーへ権限を委譲できるようになりました。その結果、さまざまな取り組みをスピード感を持って進められるようになっています。

グループ経営会議で議論の深まりとチームビルディングを両立

自走型チーム研修の成功事例
引用元:オーセンティックワークス公式サイト
(https://www.authentic-a.com/casestudies/case-interview014)

面白法人カヤックでは、ある事業部の6名で対話セッションを試した際に、普段以上に言いたいことが話せたという声とともに、部門の課題や未来についての対話が進んだことが評価されました。これを受けて、グループ各社のリーダー約40名が集まるグループ経営会議の中で、3時間の対話セッションを実施しています。

会議では11のグループに分かれてテーマごとに対話を行い、今後の活動の軸となる目指す状態を言語化したうえで、実現を阻む構造的な課題と取り組むべきポイントを整理しました。参加者からは、テーマごとに関係するメンバーで話し合えたことで、実務に使える議論ができたといった声が寄せられています。

自走型チーム研修の費用相場

実施形式別の費用目安

自走型チームや自律型組織をテーマにした研修は、無料の説明会や低価格の公開セミナーで考え方に触れられる一方、企業向けの講師派遣型研修は内容や人数に応じた個別見積もりが中心です。

公開セミナーの例としては、トゥルーチームコンサルティングの「自走式組織®5つの成長法則セミナー」が5,000円(税込)/1名・2時間(オンライン)となっています。また、レアリゼの「自律型(自走する)組織を創る管理職セミナー」や、オーセンティックワークスの「マネジメント・シフト」プログラム説明会は無料で開催されています。(2026年9月時点)

講師派遣型の研修や、コンサルティングと組み合わせた長期プログラムは、実施回数や対象人数、合宿の有無などによって費用が大きく変わります。複数社から見積もりを取り、支援の範囲とあわせて比較するのが確実です。

費用が変動する要因

自走型チーム研修は、一度の研修で完結させるよりも、管理職研修と現場での実践、振り返りを組み合わせるほど効果が出やすいテーマです。そのため、実施回数や期間、個別コーチングの有無によって費用が変わります。

また、チームの現状を把握するためのサーベイや、評価制度・会議体の見直しまで支援を受ける場合は、研修単体よりも費用が大きくなります。費用の考え方や契約形態ごとの相場は、組織改革コンサルの費用相場のページで詳しく紹介しています。

自走型チーム研修の進め方

チームの「自走度」を把握する

まずは、チームがどの程度自走できているのかを把握します。

例えば、「管理職が不在だと判断が止まる」「会議で意見が出ず、結論が上司任せになる」「メンバー同士で相談せず、すべて管理職を経由する」といった状態はないでしょうか。こうした兆候があれば、チームの自走を妨げている要因がどこにあるのかを整理する必要があります。

サーベイやヒアリングを組み合わせ、メンバーと管理職の双方から見えている状態を確かめることが、研修設計の出発点になります。

目指すチームの姿と任せる範囲を決める

次に、研修を通じてどのようなチームをつくりたいのかを明確にします。

「日々の業務判断はチームで行う」「改善提案がメンバーから出てくる」など、目指す状態によって研修の内容は変わります。あわせて、どこまでをメンバーに任せ、どこからを管理職が判断するのかという線引きも検討しておきましょう。

管理職のマネジメントから変える

自走型チームづくりでは、メンバーより先に管理職が変わることが欠かせません。

管理職が指示や確認を手放せないままでは、メンバーがいくら主体性を持とうとしても、動く余地が生まれないからです。管理職研修で自分のマネジメントの癖や思い込みに向き合い、任せ方や問いかけ方を見直すことから始めると、チーム全体の変化へとつながっていきます。

日常の会議や1on1で実践し、振り返る

研修で学んだことは、日常の会議や1on1、プロジェクトの進め方の中で実践して初めて定着します。

実践した結果をチームで振り返り、うまくいったことと課題を共有する場を定期的に設けましょう。研修と実践、振り返りを繰り返すことで、チームが自分たちで改善を回せるようになります。

進めていく中で直面しがちな
課題や壁

「任せる」が「放任」になってしまう

自走型チームを目指すあまり、管理職が関与をやめてしまうケースがあります。

目的や期待する成果を示さないまま任せると、メンバーは何を基準に判断すればよいか分からず、かえって動けなくなります。任せることと放っておくことは違うという前提を、管理職とメンバーの双方で共有しておく必要があります。

研修後に元のやり方へ引き戻される

研修直後は意識が高まっても、忙しい時期や成果が強く求められる場面になると、管理職が再び細かく指示を出す状態に戻りがちです。

こうした「引き戻し」は個人の意志の弱さだけでなく、組織の慣習や評価の仕組みからも生まれます。研修後も振り返りの機会を設け、元に戻りそうな場面をあらかじめ話し合っておくことが有効です。

評価や権限の仕組みが追いついていない

メンバーに自律的な行動を求めても、評価が上司の指示どおりに動いたかどうかで決まったり、決裁権限が上位者に集中していたりすると、行動は変わりません。

自走型チーム研修を実施する際は、評価の観点や権限の範囲も見直せるよう、人事部門や経営層を巻き込んで進めることが重要です。

自走型チーム研修を
外部に依頼するメリット

チームの状態を客観的に見立てられる

社内だけで検討すると、チームが自走できない理由を「メンバーのやる気」や「管理職の能力」といった個人の問題にとどめてしまいがちです。

外部の研修会社は、管理職の関わり方、会議の進め方、評価や権限の仕組みなど、チームを取り巻く構造から課題を整理してくれます。原因を正しく見立てられれば、研修の内容も的を絞れます。

管理職が自分のマネジメントを見直すきっかけになる

管理職にとって、社内の人から自分のマネジメントを指摘されるのは受け入れにくいものです。

外部の講師やファシリテーターが入ることで、管理職は立場や社内の関係を気にせずに、自分の癖や思い込みに向き合いやすくなります。管理職自身の変化から始めたい場合、外部の視点は大きな助けになります。

研修後の実践まで伴走してもらえる

自走型チームは、研修を受けただけでは実現しません。

研修会社によっては、研修後の個別コーチングやチームミーティングへの同席、振り返りの場のファシリテーションなど、現場での実践まで支援してくれます。一過性の研修で終わらせず、チームが自ら改善を回せる状態まで伴走してほしい企業にとって有効です。

自走型チーム研修を
成功させるポイント

管理職自身の変化から始める

メンバーだけを研修に参加させても、職場の管理職が変わらなければ、学んだことを実践する余地は生まれません。

まずは管理職が自分のマネジメントを見直し、任せ方や関わり方を変える姿勢を示すことが、チームの自走を後押しします。

意識と仕組みの両面から整える

自走型チームづくりは、メンバーの意識改革だけでは進みません。

目的や判断基準の共有、会議の進め方、評価や権限の設計など、チームが自律的に動ける仕組みをあわせて整えることで、研修で高まった意識が行動として定着していきます。

小さく任せて、成功体験を積み重ねる

最初から大きな判断を任せると、メンバーにとっても管理職にとっても負担が大きくなります。

まずは小さな業務や会議の運営から任せ、うまくいった経験をチームで共有しましょう。小さな成功体験を積み重ねることが、自ら動くことへの自信とチーム内の信頼を育てます。

まとめ
自社に合う組織変革研修会社を探す

組織変革に向けた研修は、対象者や課題によって選ぶべき内容が変わります。
管理職育成、次世代リーダー育成、理念浸透、部門間連携、1on1の定着など、目的に合った研修を選ぶことが重要です。

研修会社を比較しながら、自社の課題に合う支援先を探したい方は、組織変革研修の種類やおすすめの研修会社をまとめたページをご覧ください。

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