人材育成と事業成果は、別々に考えられがちです。しかし変化の激しい環境では、社員一人ひとりが成長し続けることが、組織の成果にも直結します。こうした考え方を組織運営に取り入れたものが「発達指向型組織」です。
発達指向型組織の概要や特徴、組織変革への活用方法、オーセンティックワークスによる支援について紹介します。
発達指向型組織とは、ロバート・キーガン教授らが提唱した、成人発達理論に根差した組織のあり方です。英語ではDeliberately Developmental Organizationと呼ばれ、DDOと略されます。
特徴は、仕事の成果と人の成長を切り離さず、日常業務そのものを能力開発の場として設計する点にあります。研修の場だけで人を育てるのではなく、普段の仕事や対話、フィードバックを通じて成長を促します。
変化が激しいビジネス環境では、過去の成功体験だけでは対応できない課題が増えています。組織には、決められた業務をこなすだけでなく、自ら学び、課題を見つけ、変化に適応し続ける力が求められます。
一方で、多くの組織では「弱みを隠す」「本音を言わない」「失敗を避ける」といった行動が起こりがちです。こうした自己防衛に使われる労力は、組織の学習や成果創出を妨げます。
発達指向型組織では、弱みや限界を隠すのではなく、成長の材料として扱います。これにより、個人の成長と組織の成果創出を同時に高めることを目指します。
発達指向型組織には、「エッジ」「ホーム」「グルーヴ」という3つの側面があります。
チャレンジだけでは人は疲弊し、安心感だけでは成長が停滞します。発達指向型組織では、挑戦と支援が両立するように組織文化や日常の対話を設計します。
発達指向型組織を目指すには、まず「人材育成は研修だけで行うもの」という前提を見直す必要があります。日常業務のなかで、社員が自分の思い込みや限界に気づき、周囲からのフィードバックを受け取り、行動を変えていく仕組みをつくることが重要です。
たとえば、1on1やチームミーティングを単なる進捗確認で終わらせず、内省やフィードバックの場として設計します。また、管理職自身も自分の弱みや前提を見直し、成長し続ける姿勢を組織に示すことが求められます。
オーセンティックワークスは、成人発達理論やU理論をベースに、組織開発・リーダーシップ開発・組織変革を支援しているコンサル会社です。発達指向型組織についても、成人発達理論に根差した組織文化として紹介しています。
同社の支援は、単にスキルを教える研修ではなく、個人の内省、対話、フィードバックを通じて、組織の中にある前提や関係性を変えていく点に特徴があります。人の成長を組織成果につなげたい企業にとって、検討しやすい支援会社です。
オーセンティックワークスは、管理職や次世代リーダーの育成に課題を感じている企業に向いています。たとえば、管理職が本音の対話を避けている、フィードバック文化が根づかない、社員が失敗を恐れて挑戦しないといった課題がある場合です。
また、研修を実施しても現場の行動変容につながらない企業にも適しています。日常業務のなかで成長を促す仕組みを整えることで、自律的に学び続ける組織づくりを目指せます。
成人発達理論をベースにした組織変革支援を行っているコンサル会社です。リーダーや管理職の意識変容、内省、対話を通じて、組織の学習力や変化対応力を高める支援を行っています。
発達指向型組織の考え方を取り入れることで、社員の成長を一部の研修機会に限定せず、日常業務やマネジメントの中に組み込むことができます。
発達指向型組織は、成人発達理論を土台に、仕事の成果と人の成長を一体のものとして捉える組織のあり方です。エッジ、ホーム、グルーヴを意識することで、挑戦と支援が両立する組織文化をつくりやすくなります。
ただし、発達指向型組織を実現するには、研修だけでなく日常の対話やマネジメントの変化が欠かせません。自社に合った形で取り入れるには、成人発達理論と組織開発に詳しいコンサル会社の支援を受けるのが有効です。